ジオラマ帽子「パーティー」・3

つば部分を二重にした本体も出来上がりました。二重にしたのはつば部分のみ、頭部分は一重(ひとえ)です。
エッジは綺麗に始末するかどうか悩みましたが、敢えて帽体そのままのラフなエッジを残しました。綺麗に整えるのは後からでも出来なくはない、まずは無造作な自然さを優先させました。

この本体は軽く柔らかくふわふわした感じに見えますが、これからどっさり飾り物をつけるので、実はしっかり糊入れしてあります。そうしないとヘタってしまう、ジオラマ帽子はかなり重いのです。

改めて壁を設置。正面から見てバランスの良いところ、そしてブリムのシワ部分の安定の良いところを探して位置を決めます。決まればそこに装着。

屋根も取り付けて帽子のメインのカウンターバーが出来ました。
これでジオラマ帽子「パーティー」の骨組みが決まったことになります。とにかくこれが決まらないことには後の細かい作業が出来ないわけですから、ここまで出来れば後は早い。この先は皆さんが驚くほどのスピードで仕上げていきます。動画で撮っておけば良かったかもしれません。

パーツは用意してあるのでどこから作っていっても良かったのですが、私がまず置きたかったのは「ゴミ箱」。カウンターの中に生ゴミを捨てるゴミ箱を最初に置きました。
生ゴミは直ぐに片付けないと。カウンターの内側は非常に現実的、主婦ならではの心遣いに溢れます。言われなければ絶対にわからない場所の生ゴミ箱、これは知っている人だけのお楽しみ(生ゴミ箱を探すのは楽しみになるのかな)。

楽しい楽しい飾り付けがスタートしました。小物を置く時にここで帽子のシワが大活躍します。普通にブリム(つば)をつくると全体に傾斜がつくので、そこに小物を置くと滑り落ちそうな斜め状態になる。シワのデコボコ部分に上手く置けば、非常に収まりが良い。シワがこんなに喜ばれるなんて。私もあやかりたい。

さて、小物と同時にまわりの緑や飾りも付けていきます。常に帽子を回して、四方八方から眺めながらの作業。端から見ると忙しないようですが、あちこち同時進行していくことで全体のバランスに常に意識しているのかもしれません。自分ではとても自然に作業しているつもりなのですが、これもあくまで私の作り方で、これが良いということではありませんので念のため。

 

野村あずさ

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