IMG_6780夏は「UV加工してありますか?」も非常に多い質問です。
Cheeraの帽子はいろいろ考えた末、「現在は」使っていません。

知っているようで知らないUV加工。生地加工には2種類あります。
ひとつは繊維に練り込む方法。
ひとつは表面に塗布する方法。

化学繊維のUV加工は、酸化チタンや特殊セラミックの微粒子を繊維の中に練り込むという方法がとられます。これら酸化チタンや特殊セラミックには紫外線を吸収・乱反射させる効果があり、高濃度に練り込むことで紫外線の肌に達する量を大きく軽減。それがUVカットというわけですね。繰り返し洗濯してもUVカット効果は殆ど変わらないそうです。但し現状「化学繊維」に限られます。
この酸化チタン、日焼け止めやミネラルファンデーションの主成分でもあり、食品添加物などにも使われる「安全な」着色料にも使われています。意外なところにも使われていて驚きました。

気になるのは今その発がん性が問われていること。
化学的に安定しているということ、生活の場では問題となる毒性はないこと、発がん性の疑いは、「十分な情報が得ら れていない」という見解等から、日本の酸化チタンに関する法規制及び日本酸化チタン工業会では使用を認めています。
現在はIARC(国際がん研究機関)においてのみ、以前のグループ3(ヒトに対する発癌性が分類できない)の分類から2006年にグループ2B(人に対して発がん性がある可能性があるもの)に変更。英科学雑誌「ネイチャー」では「日焼け止めは日焼けを防ぐことができても、皮膚がんは防げない」との報告があったそうです。

「でもUV加工の生地は肌に塗ったり(経皮吸収)食べたり(経口吸収)するわけじゃないから大丈夫でしょう」
確かに。ただかつては使用可能だった染料に発がん性の可能性が認められ、製品までが規制対象になるということもありますので、今後どうなるかは未知数です。

さて。綿などの天然繊維では生地に紫外線吸収剤を付ける後加工を施す形が主流となります。これはコーティング剤を繊維の表面に吹き付けて紫外線を防止する方法。繰り返しの洗濯により少しずつUVカット効果は薄れるようです。

写真は編み模様が楽しい夏の帽子。目にとめるお客さまが非常に多い帽子のひとつでした。が、私も正直者なので「風通しは抜群なんですが日除けにはならないんですよ」とついつい。それが仇となってしまったのかどうか、なかなかお嫁にいけずにおりました。
先日の札幌にて気に入って試着したお客さま、私の台詞に大笑いしながら「そうしたらレース模様に焼けるのかしら!面白いわね!」即ご購入いただきました。
UV加工云々を気にしない方は日焼けにもボジティヴです。

この話、続く。

野村あずさ

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