流れる水のトーク・3

シルクオーガンジーは張りがあり軽く、そして艶と透け感がありますから、いくらでもボリュームを出すことが出来ます。
いつもの私でしたらいくらでも華やかに大きく飾り付けてしまうでしょう。
実はこのトークはお客さまからの完全オーダー。見せていただいたワンピースに会うものを、と。リクエストはそれだけでした。
シンプルなワンピースでした。帽子が地味過ぎず、そしてワンピースをお召しになったときにそれぞれが引き立て合うように。そう考えるとあまり過剰な飾りは相応しくないだろうとの結論に至りました。

サイドにぐるりと巻いた一枚のオーガンジーを、縫い目が見えないようにまとめあげたら美しいだろう。となると生地の端をどう始末するか。
加えて控えめながらも飾りも付けます。
生地の動きに反するような引っぱり方をすると、つれたりよったりします。そして折り返した部分やギャザーはあくまでふんわりと、折り紙にように折り潰すことのないように。あまりあれこれいじりすぎると生地がへたってきますので、悩みながらも手を加えるのは最小限にしなければなりません。

野村あずさ

2件のフィードバック

  1. 今までのオーダーした帽子の数々の中でも、特別魅力的な帽子です。品があって、華があって自分が背伸びして被らなくてはと思うくらいです。一人でデザインから製作まで、今では稀有なこと。大切に大切に愛用して、帽子に合うような人となりになりたいです。

    • 山地さま
      ありがとうございます。お待ち下さるというお言葉に甘え、自身の納得いくまで取り組ませていただけましたこと、心より感謝申し上げます。
      代金をいただく仕事ではありましたが、深く帽子を学ぶ機会となりました。
      山地さまには育ててもらうばかり、早く恩返ししたいと願います。
      帽子に不都合がありましたらいつでもお知らせ下さいませ。
      よろしくお願いいたします。

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