裏地は綿のシーチングを使っています

裏地がついていると、夏は「暑い」とおっしゃるお客さまがいらっしゃいます。そうですね、一重のほうが少しは涼しいかもしれません。ではどうして裏地がついているのかというと、服の場合は滑りや着心地があげられますが、帽子は特に頭皮や髪の汗や汚れが表地に移るのを避けるためが主な理由になります。
帽子も毎日洗っていただけるなら裏地は必要ないかもしれない?それでも毎日洗っている下着をはじめ、シャツなども脇、襟(襟ぐり)、袖口にいつのまにか取れない汚れがついてしまうのは皆さんもご存知のことだと思います。汗や皮脂その原因。私たちが生きている以上、多かれ少なかれ身体から分泌され続けるのは仕方ない。
頭も同じ、意外に汚れている。そうでなければ頭を数日洗わなくても不快感はないはずです。
もし帽子の表に汚れが出てきたら、だんだん被るのが嫌になってしまうでしょう。
私の帽子は安いものではありません。なるべく長く綺麗に被っていただけるようにの、作り手のせめてもの配慮のひとつとご理解下さい。

その裏地。
市販のもので多いのはポリエステルやナイロン、安価で丈夫で使い勝手が良いのがその理由です。
対し、私が使っているのは綿のシーチング。
どんなに機能性の高い新素材が出てきても、タオルやハンカチはやはり「綿」。 それだけ人に優しく親和性のある繊維だということです。 帽子の裏地は髪に直接触れるものですから、なるべく優しい素材を使いたい。
綿は摩擦係数が少なく(静電気が起きないということ)、吸湿性・通気性も良い素材。 中でもシーチングはブロードに比べると目が粗いので通気性がさらに高く柔らかさもあります。 例えば摩擦軽減加工をした化繊を使っても良いかもしれませんが、 素晴らしい天然素材があるのですから、少しでもケミカルなものは減らしたいとの思いです。
柔らかいとはいえフニャフニャしているわけではありませんので、帽子のシルエットも綺麗に保てます。
そして帽子に合わせて裏地の色も変えています。そのあたりも楽しんでいただければ幸いです

野村あずさ

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