Monthly Archive: 2020年2月

AZU通信68号「自伝5」

「見たこともない全く新しいもの」はそうそう生まれるものでもない。結局、いまの「創造」の多くは、膨大な情報とモノに囲まれながら過去のイメージを再解釈もしくは増幅させる行為なのかもしれません。

新しいシワシワ

適度に霧吹きをかけながら帽体にダメージを与えないように全体にシワを作り、そのシワを伸ばしてしまわないように木型に入れました。ピシッとアイロンがかかったシャツは素敵、そして洗いざらしのシャツの自然な感じも素敵。この帽子は後者をイメージしています。

帽体ジャブジャブ

最近はマカロンクロシェを如何に展開するかに腐心しており、そこにやりがいも感じてはいました。が、立体としての帽子を、制作過程でも完成しても最大限に堪能できる帽体はやはり魅力的な素材。改めてそう感じました。

じわっと活動始めています

マカロンクロシェはつばの幅広いパターンと芯地を加えた生地のハリで形を作るので、残念ながら劇的には軽くなりません。この帽子の特徴が時には縛りになりますが、大事にしたいところは守りながら変えられるところは柔軟に変えて、今の最善を尽くしていこうと思います。