小林時代の言葉3(ショウのフィッティングにて)

「作り手の気持ちのこもっているものは気が出ているんですよ。売らんかなという商品にはその気が感じられない、出ていないんです。気はですね、生きてついてまわるんです。ものつくりに誠実な作家がしっかり作ったものというのはそういう『いい気』が出ているものなんですよ。」

帽子のファッションショウのために作った帽子がずらり並ぶ中で師匠・小林時代が言ったのが上の言葉です。私達が頑張ったご褒美として言ったのでしょう…基本的に師匠は誉めて伸ばすタイプですので。(まだまだ未熟なのは自分自身が良くわかっています)
気功の世界では「気は手から出る」と考えるそう。ならば作り手の「良いエネルギー」が、その手から作ったものにダイレクトに移るだろうことも道理、太極拳師範の腕を持つ師匠がいかにも語りそうな言葉です。

ファッションショウではアトリエメンバーの帽子・約60個、師匠の帽子・約20個。それらを30分かけてご覧いただきます。退屈にならないよう構成にも気を付けて、本日のフィッティングを終えました。写真は最終調整をする師匠。
私もとっかえひっかえ10数回、モデルとしてフロアを歩きます。帽子のエンターテイメントな側面を皆さんに見て感じて喜んでいただくのが、当日の私の最大の務めです。

2017年2月4日(土)
「帽子のファッションショウ」
六本木 国立新美術館 展示室1A 平泉展内
14:30〜(30分ほどのフロアショーです)

野村あずさ

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