犬の帽子のイベントです!?

ミクストメディア(様々な素材や技法)を用いた平面作品を作るアーティストOkiyon、ご本人は「エンターテイメントアーティスト」を名乗っておりますが、そんな彼女の個展に「帽子」の企画協力で参加することになりました。
ご覧いただいておわかりのように「犬の肖像画」の展覧会です。そして彼女の面白いところは単なる絵を並べての展示に終わらず、それを膨らませてグッズやワークショップなどもご用意。存分に彼女の世界を楽しんでいただける個展になるはずです。

Okiyonから個展の際の相談を持ちかけられたのはこの1月。「帽子を犬に被らせて…」の話に即決。「面白そう、OK!」
ほとんどは手持ちの帽子でまかなえたのですが、彼女のイメージに沿うものがなかった帽子が2点。「こんな帽子ある? これこれこんなんで…」「うーん、ないなぁ…じゃあ、こしらえるか」というわけで作ったのがこの2点です。
そしてこの2点。作品として描かれただけでなく会期中にOkiyon在店のときは被って絵の世界に入り込める。そのために彼女は額までこしらえてしまいました。

彼女は自身のプロデュースがとても上手い。付き合えば付き合うほどにそう思います。
作家が展覧会の時に「作品以外に商品を作って売る」ことに対しては、いままで身近な例を見る限りかなり難しいとの感想を持っていました。素晴らしい出来映えである主役の作品に対し、しかし小物などの商品企画に関しては素人感が否めない。お客さまがどんなものを喜んでくださるだろうか・皆が持っている問題点に対しどこでどんなものを提案すれば解決するか…ということより、「自身の持っているテクニックを使って自身が出来ることで何かしら作れるかな」という作り手の勝手な都合で商品らしきものを作る。「形にすれば商品になる=作品は無理でも商品になれば買ってくれるだろう」という意図が見え隠れするものが多いように思えていたからです。結果、会場構成としてはあまりに唐突で、商品としてはあまりに新鮮味に欠ける。そんな印象が拭えませんでした。
しかし彼女の場合はその展覧会の趣旨に沿うところでのお客さまを巻き込むイベント性を盛り込んだグッズやワークショップを企画し、そしてこの参加型の額。全てにおいて一貫したセンスが貫かれているのがたいしたもの。

私もこのような形で帽子を使っていただくのは初めてです。
ひとまわりも若い彼女のエネルギーに学ぶことは多く、そしてやはり「どうせなら楽しくやろうよ!」と彼女と意志を確認出来たのはものつくりとして嬉しいことでした。

2018年12月16日(日)〜2019年1月12日(土)
「Okiyon Solo Exhibition – Dの肖像 -」
ミクストメディア(様々な素材や技法)を用いた平面作品を作るアーティストOkiyonの個展に「帽子」の企画協力で参加します
作家Okiyonは12月はランチ〜夕方まで毎日滞在する予定だそうです
六本木 Cafe Frangipani
※年末年始は30日は16時まで、31日〜3日は休業 ご注意下さい
※カフェなので1オーダーお願いします
店内にフォルクスワーゲンのバスがあるお洒落なカフェのギャラリースペース
ランチや土日は混雑が予想されますのでお店へ席のご予約をされることをお勧めいたします
平日の夕方は比較的空いているようです
(その際は「展示が見られる席」とお伝えくださいませ)

野村あずさ

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