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帽子を作り始める前は染色に携わっていましたので「型紙を彫る」のは得意技。(染織ではどういうわけか「切る」ではなく「彫る」と言います)
せっかく持っているこの手技を帽子で楽しんでいただこうと形にしたのが「トィンクルキャペ(twinkle capeline)」のシリーズ。これは模様を切り抜いて木漏れ日のような光が顔まわりを綺麗に見せる帽子です。一方、模様を「切り残す」ことも出来るわけで、それがベレーになりました。

枝葉のモチーフのベレーです。ベレー自体はベーシックなチェコ製ウールフェルト。軽くて暖かく、カラーバリエーションが豊富なのも魅力です。そこに異なる素材のフェルトを切った枝葉のモチーフをアップリケ。植物は流れるような曲線が出せて、いくらでも伸ばしていけるので装飾には重宝しますから古代から繰り返し使われているモチーフです(そして生命力などの意味も込められます)。アールヌーボーなどがわかりやすい例かもしれません。
その枝葉のモチーフは例えば両面接着芯などで「しっかり」貼付けることもできましたが、モチーフの真ん中をミシンで縫って敢えて微妙な浮き加減を出しました。ベレーの表面に僅かな影ができることで、より立体感が生まれ印象的で表情豊かな帽子になったのではないでしょうか。
ベレーは頭部分の面積が広いのでこのようにキャンバスのような使い方が出来るのが面白い帽子です。そのキャンバスにどのように枝葉をレイアウトしようかと考えながらちょきちょき切るのも私にとっては魅力的な作業ですが、そうはいっても際限なく「枝葉のベレー」ばかり作ってもいられませんので今回はベージュ、グレー、紺など数色をご用意致します。

2018年10月17日(水)〜23日(火)
「野村あずさ 秋の帽子コレクション」
松坂屋静岡店 正面玄関 葵テラス
会期中は全日在店しております

cheera

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