スベリとビンカワ
帽子をひっくり返すと黒い（ことが多い）リボンみたいなのがぐるりと縫い付けてあります…私は「サイズリボン」と言ってる代物。高級品だとグログランリポンを使っていたり、一般的にはテトロンだったり。こんなものでも最後に帽子のサイズを決める大事なパーツです。
売り場に立っていると「サイズ」が合わないばかりに気に入った帽子を諦めるお客さまが想像より多くいらっしゃることがわかります。その解消に最近は「サイズ調整機能付き」のものを使うことが多くなりました。「１点もの」「作家もの」に機能性を求めるのはどうかと悩んだ時もありましたが、でもサイズ調整してぴったりサイズになった帽子を喜んでいただけると「これも有りか」と。
その「サイズ調整機能付き」のものを大阪の問屋さんに注文しました。その際に「サイズリボン」というのは私の師匠の言い方であまり一般的ではないだろうと思い、他で良く使われる「サイズテープ」「スベリ」と言ってお願いしました。送られてきた請求書を見ると「ビンカワ」？？？私、間違えて注文しちゃったかしら？慌てて調べるとどうも関東ではスベリ、関西ではビンカワと言うらしい。「ビンカワ」って何語！？さらに調べると「ビン＝鬢」、「鬢付け油」は聞いたことがあるかもしれませんが「鬢」は頭の左右側面の髪。転じて頭の周囲という意味合いになったのでしょうか。そしてカワは以前は革を使っていたための名残らしい。アメリカだとスウェットバンド＝汗取り環状帯か。地味だけど大事なパーツ、そのわりには規格としてきまった呼び名はないところがやっぱり地味。
ネットで検索して野村様のブログを見つけました。
素敵な帽子を作られているのですね。
関連のお写真にあったハロウィン用の帽子が可愛らしいです。
帽子の内側のテープについてお伺いしたくメッセージさせていただきました。
義父のハット（年配のちょっとお洒落な男性の方がぶっているような帽子です。）の内側のテープが擦り切れていて直したいとの事でご家族から話があったのですが、内側のテープ部分の素材は不明です。
（帽子の内側に使うテープはどのような物ですか？今どきの帽子と昔の帽子の内側のテープの素材は違うのでしょうか。）
私はミシンで何かを縫うことは出来ますが、帽子の作りに関して素人の私で直せるものなのでしょうか。
どうぞよろしくお願い致します。
児玉さま
ずいぶん前にコメントいただいておりました。ありがとうございました。
しかしながらこちらが完全に見逃しており不愉快なお気持ちでお過ごしされていたかと思うと申し訳ありません。大変失礼いたしました。
早速ですが義父さまの帽子ですと革かもしれません。今はナイロン性のものが多いのですが、実際のところは拝見しないとなんともいえません。
お直しに関しましてはミシンで帽子のテープを縫い付けるのには少々コツが必要ですので、手縫もよろしいかと思います。
帽子のテープそのものは大きい手芸屋さんに売っていますし、グログランリボンも使えます。
今更のお返事で既に用済みかもしれませんが、参考になれば幸いです。
よろしくお願いいたします。