樹の帽子

手元にひとつだけあったペーパーラフィアの帽体。
少し固くて重かったのでお客さまには勧めづらいかなと考え、ならば自分用の帽子にすることにしました。

帽体の色合いから「樹」をテーマに。まずはブレードの端っこで樹のパーツを作りました。
パーツを樹の葉の塊に見立て、そこにより楽しくしようと木の実をくっつけることにしたのですが…

実はこの帽子を作り始めたのは昨年。最初の勢いはどこへやら、ここの段階で「素材の使い方が可愛くない」と手が止まり寝かしていたのです。
1年ぶりに引っ張り出して、何がつまらないのか、どうしてワクワクしないのかを今一度自問。
樹の見せ方が当たり前すぎると行儀良く並んでいたブレードパーツを取ったり崩したり。つば部分もランダムに摘んでラフな雰囲気にします。

見た時の「樹」らしさは減りましたがあくまでイメージ。作り直して、今の自分の気持ちに馴染む帽子になりました。

我が家の隣、としまえんが都立練馬城址公園として開園しました。
公園でのシャリンバイ植栽のお手伝いにこの帽子を被って行きましたら、サービスセンター長（とてもチャーミングな方）が帽子をとても褒めてくださって、しかも後日お会いした時も覚えていて下さったのが嬉しかった。

これから公園で綺麗な葉っぱやドングリを拾ったらこの帽子にくっつけて増やしてみます。