Monthly Archive: 2020年7月

流れる水のトーク・4

「良い!」と思っても一晩明けてみると改善策が見えたりすることがありますから、ピンで仮止めしてこのまましばらく置きました。これで良いのかを自身の冷静な目で問いかけるためです。
そして今の最善だと確信して、初めて仕上げにとりかかりました。

流れる水のトーク・3

このトークはお客さまからの完全オーダー。見せていただいたワンピースより帽子が地味過ぎず、そしてワンピースをお召しになったときにそれぞれが引き立て合うように。そう考えるとあまり過剰な飾りは相応しくないだろうとの結論に至りました。

流れる水のトーク・2

シゾールのトーク帽、まずはオーガンジーを一枚上に被せました。続いてお饅頭のようなフォルムをエレガントに変身させるため、サイドにぐるりとオーガンジーを巻きました。トップに被せたオーガンジーでシゾールの編...

流れる水のトーク・1

高貴でクラシカルなイメージが魅力のトーク帽。今回は軽く仕上げるために夏の帽体シゾールで、まずベースの形を作りました。縁は三つ折りにしています。被りは少し浅めですが、この三つ折りがクッションになってフィット感が高まります。

まだらの日焼け

私のこの帽子は、洗えないし、たためないし、UVカットも望めない。それなのにお客さまはお求め下さった。私の美意識に、そしてそれをご自身が体験されること(=この帽子を被るということ)に対価を出されたのかもしれないと、そんな風にも考えています。

犬と猫の帽子(猫の耳)

あるお客さまが猫の頭を指し示しました。「耳を付けるならここが素敵よ」と自信満々。後日、猫帽子は耳に一目惚れした別のお客さまがお求め下さいました。生地を見つけたときからインスピレーションのリレーをしたような、そんな帽子のエピソードです。

元気の帽子

自分の足でしっかり立つ、着実に一歩を踏み出す。軽くゆったりしたシフォンブラウスではなく綿麻のテーラードジャケットのような感覚。
こんな時だからこそ明るく元気な気持ちになる帽子が良いし、何より私がそういう帽子を作りたかったのです。