帽子を被った鳥の帽子・1

その昔、私はオリジナルファブリックを染める作家としてちょっとだけ活動しておりました。
型染めから注染(ちゅうせん)という珍しい技法、そしてシルクスクリーン。自分の手で色を作り、布を染めるのはとても魅力的な仕事でした。
帽子に軸足を置くようになり染色は長期休暇の「つもり」、オリジナルファブリックで帽子を作るという計画はじっくり温めて続けております。
今回は試作という訳ではありませんが、当時染めた生地で帽子を作ることにしました。
帽子用に染めた布ではありませんので、模様の大きさ、模様の出方は偶然に頼るようになります。それでもおおよそ他では見ない布、インパクトのある帽子になることでしょう。
色違いで染めたこの生地は薄い縮緬風のシルク、良く見るとひとつひとつの枠の中にいろんな帽子を被った鳥が並んでいます。ある方が「窓から覗いているみたい」との感想を下さいました。確かにそうも見えますね。
この布を染めている頃は、まさか自分が帽子を作ることになるとは思いもしていませんでした。不思議なものです。

野村あずさ

2件のフィードバック

  1. あーなんと素敵なフアブリック。
    どんな御帽子になるのでしょうか。
    マカロンですか?ベレー帽なのでしょうか?
    ひとつ、購入は可能ならば、うれしいのですが。
    室内様のベレー帽だったら、もっとうれしい。

  2. 田中さま
    面白がっていただけましたか?
    生地はまだありますのでお作りするのは可能です。
    しかしかなり強烈な帽子になります…自分で言うのも変ですけれど。目立つので待ち合わせには良いかもしれません。
    帽子の完成写真をご覧になって、じっくりお考え下さい。

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