ギャラリー展示会を終えて

サイギャラリー@小竹向原の展示会が終わりました。
ギャラリーという場所のせいでしょうか、男女問わず友達が覗きにきてくれたのは嬉しいことでした。
緊急事態宣言を受けてほぼ2ヶ月の自粛生活、その間の催事は中止でしたので宣伝もままならず。お客さまがくるのかと不安な気持ちでスタートいたしましたが、お客さまの滞在時間が長い(それだけ居心地が良かったのでしょうか)のも幸いし、退屈する間もない五日間を終えました。

試着しながらあれこれ提案を差し上げることが出来るのもギャラリーの醍醐味です。
その結果どうなったかといいますと、売上げの半数以上の帽子が「サイズ直しやオーダー」。これは私にとって非常に嬉しいことでした。
商業施設での催事は並んでいる帽子の中から選んで、即お持ち帰りいただきます。その場で多少の調整はいたしますしお客さまも納得してお求めくださっているはず。
ただ中には「もう少ししっかり直したら被りやすくなるのに」と思うこともなきにしもあらず。またお客さまが「この帽子の形は好きなんだけど、生地はこっちの方が好き」とおっしゃった時にそのイメージを形にすべくご提案差し上げたい。しかしトラブルを懸念して百貨店での「お直し&オーダーの後日渡し」は受け付けないことがほとんどです。
(ただし。いま現在、私がお取り引きしている中では静岡の某百貨店さまだけは、そのあたり非常に融通を利かせて下さっていることをここに記しておきます。)
今回決して積極的に「直し&オーダー」を口にした訳ではありません。
「こんなふうにしたらもうちょっとこうなるんですけど」とさりげなくお伝えしたつもりですが、それでもそのご提案に対してお客さまはとても喜んで下さいました。「是非!」とご快諾され、お時間がかかることも厭わず「楽しみに待っています」とおっしゃって下さったことに、心より感謝いたします。

ギャラリーでの展示会が決まった時に「せっかくなら他では出来ないことを」と考えてきました。
お客さまに対し「この展示会で何をしたいのか」のプレゼンテーションが上手に出来ていなかったのは反省点ではありますが、しかしこのような目に見える成果が出たことに自身はそれなりに満足しております。
たかが帽子ではあっても少しでも被る方のために出来ることがあれば。
そんなことを思いながら、会期終了翌日の今日は帽子の整理をしておりました。

練馬と板橋の狭間のサイギャラリー@小竹向原に来て下さった全てのみなさん、どうもありがとうございました。

野村あずさ

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