マカロンクロシェのパターン

世の中の大半である、帽子を作ったことのない方には興味のないだろうお話かもしれません。ご勘弁下さいませ。
基本的なバケツ型の帽子は単純に3つのパターンで出来ています。頭の上部分の丸い形、筒状である側面の形、そしてつば。
マカロンクロシェも一番最少である3つのパターンで出来ています。
既にマカロンクロシェをお持ちの方はおわかりになると思いますが、つば部分が非常に幅が広く傾きが筒状に近い。そこを折ったり伸ばしたりすることで形が変わる。折り紙や扇子のような感じでしょうか。日本の「折る」「畳む」文化をこの広いつばに落とし込みました。
加えてボタンやファスナーや装飾がない、最もシンプルな状態でご提案しています。

メリットはいくつかあります。
ひとつには制作工程が最少なので時間が短くて済む、工賃が最小限で済む。今のところ私ひとりで制作していますのでこのあたりは関係ないのですが、万が一にもマカロンクロシェが大ブレイクして外注にしたとします。その時に工賃が低く抑えられるということは、それをお客さまがお求め下さる価格に反映できるということです。逆に言えば「売りたい価格」から逆算した低工賃による縫製工場の疲弊を避けられる。適正な工賃で無理のないスケジュールで作ってもらえるでしょう。
とはいえ、私はマカロンクロシェはそんなにたくさん作らなくていい、ひとりでできる範囲での展開で充分だという考えです。繰り返しになりますが、上記の工賃云々はこういうことも可能ということで。

また丸い帽子の裁断の場合、特につば部分の裁断屑が意外と出る。カーブのついた端切れなので、パッチワークなどで小物を作ろうにも手間がかかります。「端切れでもうひと儲け」なんていうのは難しい、趣味の域までにした方が良いでしょう。
このマカロンクロシェのつばは生地に対しかなり効率良くパターンを置くことができます。僅かとはいえ裁断屑の削減になるかと。
直接お客さまにお話することはないだろう、帽子を送り出すまでのあれこれ。こんなことを考えながらマカロンクロシェを作っております。

野村あずさ

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