春のイベントのこと3〜第23回カジュ祭

4月28日(日)〜30日(日)は鎌倉二階堂にあるカジュ・アート・スペースの春の文化祭「第23回 カジュ祭」。昨年は催事と重なり滅多にない欠席をしましたので1年ぶりの参加となりました。前回作ったジオラマ帽子も再び登場、せっかくですから少しアイテムを増やしてバージョンアップ。

まずはカジュの主宰者 たなか牧子さんに被ってもらいます。とにかく会場内をところ狭しと動き回る彼女ですから効果絶大、帽子を見ていただくにはこれ以上はない宣伝媒体となりました。その牧子さんが着ていたのは私が大昔に染めた生地で、これまた私が縫ったシャツ。あぁ、そういえばそんなこともしていたっけなぁ。

カジュのエントランスに飾られていたのは、とりどりの染め布のフラッグガーランド。実はこれも私の染め布で、服やバッグを仕立てた残り布を活用しようと思い立ったのは良かった。三角に切ってロックミシンで端の始末をしたところで挫折。300枚くらいあったかもしれない三角布を「後は託した!」とカジュに突然かつ無理矢理送りつけたところ、こんなふうに使って下さいました。感謝。

今回のカジュ祭で思ったこと。カジュ祭では「お客さまがいらっしゃるのをひたすら待っている百貨店の催事と対象的に、ここでは私が帽子を抱えて出て行こう」と思っていたはずでしたが、しかし落ち着いて考えてみると「場所が違うだけで、帽子を並べてお客さまを待っているのには何ら変わりない」。「帽子でコミュニケーションしたい」のがテーマであるならもっと面白いことが出来るはず。そのひとつがジオラマ帽子、これはお客さまの興味を惹き、それをきっかけに帽子好きはもちろん帽子を被らない人とも話が出来るので良しとします。
ただ「帽子を並べているだけ」なのが気に入らない。どこでも同じように並べているだけで、全く面白味がありません。
そんなことを思いながらの会期中、いつも楽しくおしゃべりして入り浸っている植木屋の大島親方のところで竹を切ってもらい、フード出店者にそこに盛りつけていただきました。フードの方も喜んで盛りつけ下さり皆も「お洒落!」と絶賛してくれた素敵なコラボレーションになりました。
そう、私に足りなかったのは他の作家とのコラボレーション。それぞれ好き勝手に商品作品並べて、時間がきたらそれぞれ片付けて「楽しかった、さようなら」で満足していたのを反省しました。来年は出て行こう、他の作家と影響し合おう。せっかくです、化学反応を楽しみます。

野村あずさ

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