伊勢丹立川店で帽子をご紹介しています
立川は私にとって縁のある場所、しかし伊勢丹立川店は初めてです。服飾雑貨売場の一画をお借りしての帽子展、今シーズン最後のご紹介です。
梅雨入り宣言もされましたから服飾雑貨売場では傘がメイン。帽子をお求めになる方も特にこの季節は機能性を重視されてメーカーさんの帽子でお探しになられる方の方が圧倒的に多い。その中で、私の帽子に如何に足を止めていただくか、興味を持っていただくか。私の帽子に足りないものは何か、逆に言えば強みは何か。「気軽に洗えないし、たためないし、UV加工もしていない」そんな私の帽子に、機能性に勝る魅力を感じていただくにはどうしたらいいのか?毎日そんなことを思いながら店頭に立っております。
マカロンクロシェはカラーバリエーションが功を奏し、人目は惹いております。丁寧にご説明差し上げるとさらに興味を持って下さるのが有難い。確かにそう、「ただそこにあるだけで自然に売れる」のだったら通販でも良いはず。せっかくのイベントです。直接ご覧になってこの帽子に興味を持っていただき、私がそこにいて更に帽子の魅力を増すような、そんな作家と帽子の相乗効果が生まれると嬉しく思います。
6月ですからこんな仕掛けも。ジューンブライドにひっかけてご用意した2点は、「お似合いのカップル」をイメージした帽子です。パナマ帽は定番の中折れよりもトップを少し低く柔らかいフォルムにアレンジ。パッと見た目も被り易く思えるような帽子になったでしょう。帽体と布帛のコンビ、こちらも特に広いつばで華やかに、リボン飾りもコサージュをイメージ。
英国では「もしその人物が家の中に入って来て、帽子を脱ぐようなら真の紳士。帽子を脱がないのなら紳士のふりをしている男。そして帽子をかぶっていない人物は、紳士のふりをすることさえあきらめている男。」という言葉もあるそうです。
女性も男性も、機能一辺倒ではない帽子の楽しみをもっと知っていただきたい。それをお伝え出来れば心より嬉しく思います。
2018年6月13日(水)〜19日(火)
「野村あずさ 夏のコレクション」
伊勢丹立川店 2階 エスカレーター前