新作バイカラーハット

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ソフト風ハットをあれこれ作っています。木型を使用するものであれば、乱暴な言い方をすれば誰が作っても表向きは同じものがコピー出来る…もちろん型入れや仕上げ、飾り付けの技術で仕上がりが大きく左右されるのは言うまでもありませんが。
その場合シルエットでデザイン性を高めるなら、ハンドワークで凝った形にアレンジするのもひとつの方法。そこにゴテゴテと飾り付けするのは今までの私の得意とするものでした。しかしそれはそれとして、逆に過剰なデザインをそぎ落としたシンプルさで個性を出したい。どうしたらいいのかと、あれこれ考えてこの5月にようやく形にしたのがバイカラーのハット、ベージュと茶のコンビのものです。
仕上げた時は「出来た、出来た」と喜んでいたのですが、しばらく時間をあけて改めて見てみるとなんとなく野暮ったいというか垢抜けないというか。もっとシャープな印象にしたい、どうしたらいいのかな?
再び考えた末に、切り替え部分のカーブを更に強くメリハリを付けてブルーのバージョンが完成。
髪に引っかからないように裏の縫い代はバイアステープで処理しています。
バイカラーの切り替えを楽しむ帽子なので飾りは極力控えめに、写真では反対側になっているので見えませんが、少しの小技を効かせて革紐を巻きました。

先日の東急渋谷本店ではファッション系かデザイン系でしょうか、そんな雰囲気のベレーを被った男性がこの帽子を裏まで丁寧に見てくれていました。
嬉しかったですね。私の帽子が誰かの感性を刺激したということ、つまりは私の感覚に興味を持ってもらえたということでもありますから。
このバイカラーは秋冬帽体でも展開して定番にしていきます。そしてまた何処かで誰かの興味を強く惹いたなら、それは作り手としてとても光栄なことに違いありません。

cheera

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