一万人よりあなたに好かれたいオーダー
夏にバオ(籐のつる)素材の帽子を買って下さったお客さま。非常に気に入って下さったようで同じデザインで冬の帽子が欲しい…お求めになった百貨店にわざわざお電話されて「あの帽子は今度いつ買えるのか」とお尋ねになったのだと、催事を仕切っているNさんが連絡をくれました。
そこまで言って下さるなら作らない理由はありません。冬のファーベロア帽体で作ってお送りしました。リボンは涼しげにふんわり形づくった夏に対し、きゅっと引き締まった感じに。気に入っていただければ嬉しいのですが。
こういう仕事をしてるとオーダーも時々いただきます。
「オーダーは相手のことを思いながら作るので好き」という仲間もおりますが、正直に言いますと私は苦手な方。相手がどれほどの期待を持っているのか…その期待に対しガッカリさせることがないよう、むしろそれ以上のものをお届けしたいと思えば思うほどその責任で相当な緊張を感じます。
もちろんヘンテコなものをお届けすることがないよう事前にしっかりリクエストを伺いますし、幸い今までに「願い下げ!」ということはありませんでした。それでもやはりこればかりは慣れません。
今もいくつかオーダーをいただいている状態。
何かしらの理由があって「わざわざ」私に注文を下さったのです。その「何か」に対してはきちんと解決し、プラスαをご提案して、喜んでいただけるようベストを尽くします。