三越札幌店「野村あずさ 夏の帽子コレクション」続き
このシーズンは「洋品小物売場」「服飾雑貨売場」ではなく、特選婦人服売場での催事にも取り組みました。百貨店においてお客さまが帽子をお求めになるのは大体1〜2階にある服飾雑貨売場が多い…という印象があります。しかし帽子を(大体3〜4階の)婦人服売場で展開するお話をいただいて「あえて」お受けしたのは「帽子はファッションの一部、服と一緒に、服と同じフロアで帽子を提案してみたい」という気持ちから。
しかし婦人服フロア企画担当の方や帽子デザイナーの私がそのように思っても、実際にお客さまに上階に上がってきていただいて見てもらえないとその気持ちも空回り。
今回の催事は4階下りエスカレーター前。今日気が付いたのですが反対側の上りエスカレーター前にこのようなパネルが置いてありました。以前写真を送って欲しいと言われていたのですが、これだったんですね。
三越札幌店4階のこのイベントスペースで「帽子だけ」の催事は私が初めてなんだそうです。たくさんのお客さまに私の帽子を見ていただきたい、担当者の気持ちに頭が下がります。
昨日今日とお話した帽子好きのお客さまが口を揃えておっしゃったのも「帽子はファッションの一部ですもの」、そして今の私のキャッチフレーズが「帽子はメイクに匹敵するアイテム」
帽子が服飾雑貨だとか1階で売るものだとか4階だとかではなく、女性がお洒落を楽しむ上で綺麗になりたいと思う上で、ファッションやライフスタイルを含めたトータルでおすすめ出来得るアイテムであるならばもっともっとご提案の可能性が広がるはず。
札幌三越の担当者さまが作って下さったこのパネル。そのお心遣いに感謝するのはもちろん、しがない帽子屋でも「帽子」というアイテムを今までとは違うアプローチでお客さまに新鮮な驚きと喜びを差し上げることが出来れば。と、改めて思った2日目になりました。