AZU通信68号「自伝5」

創造とイメージついて。考えごとをしていて何かとっかかりが欲しいときに、今は簡単に「検索」ができるものですからイメージなどを探したりすることも少なくありません。「素敵な何か」「新しい何か」「私らしい何か」と探すその行為が実は矛盾に満ちていて、創造するのにもかかわらず「既にあるもの」「過去に情報を探しに行く」ということを何の疑問もなく行ってしまいます。かといって「見たこともない全く新しいもの」はそうそう生まれるものでもない。結局、いまの「創造」の多くは、膨大な情報とモノに囲まれながら過去のイメージを再解釈もしくは増幅させる行為なのかもしれません。

野村あずさ

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