マカロンクロシェ 2017-18 winter スイスツイード

スコットランドは夏でも冷たい風が吹いて、突然強い雨が降る。当然冬は身を切るような寒さです。そこで生まれたツイードはもともと漁師の作業着として使われていたものでした。
メンズジャケットをイメージさせる素朴な素材感が魅力のツイードとは対称に、ラメや異素材など装飾的な糸やカラフルな糸を使用して織り上げられた色彩豊かなツイード素材も非常に多く作られています。ファンシー・ツイードと呼ばれる生地がそれ。

今シーズンのマカロンクロシェはスイス製のファンシーツイード3色をご用意しています。生地のボリュームで帽子に厚みが出てしまうのは仕方がないところ。そしてツイード生地は基本的にストレッチ性がないので、他の帽子に比べると少々窮屈な被り心地に思われる方もいらっしゃるでしょう。実際に被るとなると好みが別れるかもしれませんが、それでも万華鏡のような味わい深い色合いのスイスツイードはたくさんの方が綺麗だと誉めて下さいました。
数えきれないほどの鮮やかな色が混じり合って、しかし決してそれが不思議なほどの落ち着きを生み出すツイード。このスイスツイードのマカロンクロシェも見た目は華やか過ぎて服を選びそうですが、ふんだんに使われている「色」のおかげで逆にいろんな服に合わせることが出来る優れものです。色違いの3色が偏りなくお求めいただけているところをみると、それはどの色も「意外と使いやすい」というお客さまの評価だと受け止めています。

さて商品を作った後の端切れ。特にこのような生地になると処分するのも忍びなくしばらく取っておきましたが、使わないのに大事にしまっておくのも何のためなのかよくわからない。ならば使い切ろう!と、剥いで剥いでスイスツイードパッチワークのマカロンクロシェを作ることに。剥ぐということは縫い代が増えるのでますます地厚になる、重さもそれなり。ということでこれは私物、販売の際に被ることにしました。3色の生地の出方を考えたつもりでしたが、出来上がってみると顔を縁取るつば部分の色味が寂しい。そこで赤い生地でフリンジ風の飾りをつけて、いつもとは違うアレンジのマカロンクロシェの完成。
今年の初催事で被って店頭に立つことにいたします。
エキナカは改札を出ずに楽しめます。品川をお通りになる際にはちょっと途中下車してお立ち寄り下さいませ。

2018年1月9日(火)〜21日(日)
「Iridescence」
エキュート品川 2階 エキュートギャラリー
帽子、アクセサリー 4ブランドのイベントです。

野村あずさ

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