ファーフェルトの羽トーク

IMG_0348トークハット(トーク帽)。筒型のつばの無い帽子の総称です。ベレーと違う点は形がしっかりと作られていてデザイン性も高く、浅いものは頭に乗せるように、深いものはすっぽりと被る感じ…といったところでしょうか。冠婚葬祭にも使われる形です。起源はトルコの男性が被っていた円筒形のトルコ帽とも、中世の貴族が好んで被っていたものが発展したとも。最初は男性が被る帽子だったようです。その形が西洋でファッションとして受け入れられ、ハットピンや造花やネット等で飾り付けたお洒落なものへと変化していきました。

ファーフェルトで作ったすっぽり被るタイプのトークの制作中。コーム(小さい櫛)やゴムなどの仕掛けがなくても簡単にしっかり被ることが出来ます。立体的造形が得意な素材の特性を飾りでも目一杯楽しみます。切りっぱなしでもほつれない利点を生かして、切って曲げて捩って羽根のモチーフを作り、レリーフのように飾り付けました。
飾りをつけると一気に華やかな印象になる、トークを作っている私も本当に驚かされる瞬間です。

ストールやマフラーなどで首周りのボリュームを出して合わせると、一気に秋の雰囲気になるでしょう。フェミニンなファッションはもちろんですが、むしろパンツでカジュアルにかっこ良く被りこなしていただきたいトークです。

野村あずさ

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