ショウの帽子「春と夏」
来週の帽子のファッションショウは師匠のアトリエのメンバー、そして師匠 小林時代(ときよ)の二部構成になっています。
師匠に関しては「俳句と帽子」というテーマに沿って帽子を用意しております。が、メンバーの方は統一テーマがあるわけでもなく、このショウで受注するわけでもありません。20名近くが思い思いの帽子を作って見せる以上「発表会」という言い方が適切かもしれません。
私がそこに参加する意味を改めて考えると、普段使いの商品中心になる日頃の催事では作ることのない帽子…装いの主役となる帽子を作りたい・見ていただきたい。私の作る帽子Cheeraのイメージとなって欲しいという気持ちがあるからです。
如何に華やかに出来るか、如何に帽子に対する憧れを高められるか。帽子の可能性を探り新しいクリエーティビティを試す舞台だと思って、今年も4点のショウの帽子を用意しました。
シゾールという夏用帽体を同系色の花々で豊かに彩った2点。「春と夏」といった感じでしょうか。これほど大きくデコラティヴですと確かに非日常的ですが、実際に被るという機能を保ちつつどこまで豪華に出来るかという自身の試みでもありました。帽子全体が単調にならないようどうやってメリハリを付けるか、非常に視認性の強い「顔」を縁取るものですから帽子自体も正面から横・後ろまでをどう魅力的に見せてどうまとめるか。今時点での私の答えのひとつになったような気もします。
帽子のファッションショウ
1月30日(土)午後2時半〜
国立新美術館(六本木) 1階展示室1A 平泉展会場内にて
入場無料