マカロンクロシェとブローチ

先日出店した伊勢丹相模原店でのアートクラフト展。館内出店70の参加者のうち、アクセサリーは36店ありました。日頃帽子がメインのお洒落なので自身はあまりアクセサリーやジュエリーはつけない方なのですが、こういうときは興味を持った作品をどんどんつけさせてもらってご満悦。帽子と合わせてコーディネートを楽しむひとときは、他の作家と一緒の催事ならではの面白さです。

アクセサリーのブースを見ていて思ったのは、ネックレスやピアス(イヤリング)が商品構成の大半を占めていたということ。リングはサイズがありますから、フリーサイズのようなデザインにしないとこういう場所ではお買い求めいただくのは難しいのでしょう。そしてブローチも少数派です。年配の方が使うというイメージがあるからでしょうか。もしくは最近の服地が軽く薄くなってきているのでブローチに不向きだからか。そんなことを考えていた私のごく近くで出店していたのが 「ステッチ・バイ・ステッチ」。ズラリ並べられたブローチに目を奪われました。綺麗だ!

ネックレスやピアスやリングは身体に直接つけますが、ブローチは服につけることでその服に立体感やアクセントを加えます。つける服は装飾性が高いものよりシンプルなデザインのほうがブローチをプラスすることでよりデザイン性が高まる。それがブローチのお洒落の醍醐味かもしれません。

となるとシンプルなマカロンクロシェも相性がいいかもしれない!と思いつくのは自然な流れ。デザイナーの中村千津子さんの許可を得てマカロンクロシェとのコラボレーションがこれ。ブレードやコードを駆使したデザインは布と相性が良く、仕込んだワイヤーで全体にカーブが付けられるブローチは身体や帽子のラインに自然に沿わせることが出来ます。帽子の強いカーブにも耐えられるこの作品に、改めてブローチという造形の面白さを発見したような気がしました。
(この帽子の写真の時は遠慮してカーブはつけずに帽子にそっと置いただけです)

中村さんもこの試みをとても面白がって下さいました。いつか一緒に展示会が出来たら素敵ですね、と。早く実現出来ますように!

野村あずさ

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